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羽化不全は人工蛹室で回避できる？！

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■□□□□　　～羽化不全は人工蛹室で回避できる？！～　□□□□■

2007.7.22　発行　　　　　　第５５号
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梅雨明け間近。気温もグンと上昇って言うか結構暑いっすよね＾＾。

やはり今年は猛暑なんでしょうか・・・。

気温が高ければ、自作マット作りにとっては好都合。発酵がスムーズ且つ
活発ですので思いのほか早く完成します。

今シーズン使う量はこの夏一気に作っておくと楽ですよ。

猛暑の場合、マット製作にはもってこいですが、菌糸ビン飼育は最悪ですね。

ということで？？今年はマット飼育だけにしましょうか（笑）

昆虫採集で捕ってきたカブトムシやノコギリ、ミヤマ、ヒラタ、コクワなんか
にも使えますしね。

オオクワ採集も材割シーズンを終え、樹液採集真っ只中。今年もかなり採集に
出向いているのですが、出会うのはカブトムシやミヤマ、ヒラタばかり。。。

ま～昨年よりオオクワの成果はマシですが・・・＾＾。

今年はチョット多めに作ってミヤマやヒラタも仕込んじゃおうかな＾＾。

あっ。そうそう。

台風が過ぎ去ったすぐあと、オオクワがよく捕れたって言うご報告を読者の方
から複数頂きました。

ちなみに私もいつもより良い成果でした。

多分これは偶然ではなく、何かあるに違いありません（笑）

って。まじめな話、コレは昔からそうなんですね。

台風もそうですが、雨の降ったあと一気に晴れた日にはよく捕れます。

オオクワだけに限りませんが・・・。

恐らく気圧の変化のようだ・・・って以前どっかの偉い教授が言っていたように
思います。

台風、雨のあとの晴れた日。樹液採集は狙い目です＾＾。

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　■羽化不全は人工蛹室で回避できる？！
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本年羽化のご報告をたくさんの方から頂きました。

本当にありがとうございます。

昨年より、当館の添加剤を使用したり、養殖マニュアルレシピでマット飼育に
取り組まれた方々からのご報告では、今年の羽化最高は７８ミリのようですね＾＾。

５名の方がおられました。

又、平均アベレージが高くなったと言うご報告もたくさん頂き、本当に励みに
なります。

ありがとうございました。

ただ、少々気になったのは、大型の蛹が羽化不全やディンプル個体だった・・・
って方が複数おられ、残念な思いです。

残念って言うのは、もしかしたら人工蛹室にしておけばうまく羽化したと
思われる個体のようだからです。

皆さんもご承知のように大型の蛹はうまく羽化しにくい傾向にあります。

羽化せずに★になってしまった場合は、ある意味アキラメも付くのですが、
ひどいディンプルだった場合、もしかすると事前に人工蛹室に移しておけば
うまく羽化した可能性が高いからです。

ちょっと前までは、人工蛹室と言えば緊急避難的な利用が主でした。

これは、蛹室が潰れてしまったり、ビンの底に作ってしまった場合など
やむおえない場合に限って使用する・・・。

基本は蛹になれば振動厳禁で静かに見守る・・・でしたよね。

しかし、近年人工蛹室の進歩が著しく、ウレタン性のように非常に良い素材で
作られるようになり、価格も手ごろになった為、大型の蛹は人工蛹室で羽化
させるのが、プロブリーダーの間では当たり前になっています。

もうオアシスのように蛹室を作るのに技術が必要ってこともありません。

このウレタン性の人工蛹室は言わばグレードの高い自然の蛹室そのもので、
「大型でも綺麗に羽化した」って時と同じ蛹室を再現しています。

使わない手はありませんね＾＾。

もちろん私も７５ミリ以上になりそうな蛹は全てウレタン性の人工蛹室に
移して羽化させています。

見事なまでに綺麗に羽化しますよ。

大型狙いで育てられている方の場合、当然温度管理をし、これから夏や秋に
羽化させようとされている方も多いことでしょう。

今、大型のオオクワガタの羽化には人工蛹室を使うのがベストです。

って言うか基本の飼育技術になりつつあります。

まだって方はこの機会に是非！（笑）

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　■編集後記
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近年、ミヤマクワガタが減っているってことが言われているようですね。

確かに採集（もちろんオオクワ狙いです＾＾）に行っても以前（子供の頃）
から比べると減ったような気もします。

でもそこそこ居ますね。

特に関西ではコクワに次いで多く見られます。

ただ、サイズダウンしているのは確かなようです。

そのせいか・・・大型（７０ミリ越え）はビッダーズでも思いのほか高値で
取引されています。

って言うか、ミヤマが売れるってのがビックリです（爆）

クワカブ採集では一番よく捕れますもんね。

特にクワガタの中でもミヤマって昼間に活動しますので、日中子供連れの採集
でも捕れます。

昼間の樹液採集で吸い場に張り付いているのって大食漢のカブトムシかミヤマ
くらいなものですもんね（笑）

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